北アルプス縦走2日目 大天井岳〜槍ヶ岳
2日目。登山の疲れからか、途中一度も起きずに朝まで爆睡。
一階の談話室に降りると「夜中、風凄かったですね〜」って何人かに言われる。でも爆睡してて全然分からなかった‥
テントが壊れたりで避難してきた人も談話室で寝てた。台風の時はテントは張らない。これ教訓。
とりあえず夜のうちに台風25号は過ぎたものの、依然として吹く強い風。本当なら6:00には出発したかったけれど、無理そうなので少し外に出てみる。
雨が降ってきた!と思ったら、ハイマツに付いている雫が風で横殴りに飛んでるとの情報。
6:30二人連れが出発‥‥と思ったらすぐ帰ってきた。風で体持ってかれて転んだそう。
こりゃ困ったなぁと、朝ごはんのお弁当を食べる。山小屋では、食堂での普通の朝ごはんか、早朝出発組用のお弁当かを選べる。さすが大天荘。お弁当も美味しい。
7:00まだ風は強いけど、これ以上ここに留まると予定が狂う為、出発する事に。
Canon A君も一緒。
暴風だけど、ガスは風で流されて晴天。A君は足が早くて、スタコラサッサと先行する
30分位で大天井岳のもうひとつの山小屋、「大天井ヒュッテに到着。
中はもう誰も居なかった。あと2日ほどで、今シーズンの山小屋を閉めるらしい。写真には、営業は終了しました看板あるけど、これは準備のやつ
通過後、「あの人可愛かったですね!」「可愛かった‥」「次はここ泊まりたい(邪念)」とA君と意見の完全一致
稜線に出ると、また風が強くなり、場所によっては立ってられないレベル。A君はスタスタ歩いてるけど、ストックが45度の耐風仕様
登りがキツイ‥雲が近いなぁと思っていたら、目線の高さに雲が。この景色が、360度。
ヒュッテ西岳が見える
ここで少し休憩。A君は西岳頂上へ。俺は疲れるので、頂上はパスしてここで待機。
ここの山小屋の主人は、ちょっと強面&無愛想でおっかない。
西岳を過ぎた辺りから、登山道が険しくなってくる。展望も良すぎて怖いくらい
稜線の上の登山道も心なしか狭い。風が弱い時を狙って小走りで通過。
右を見ても
左を見ても景色がヤバイ
木のハシゴを登って、来た道を振り返る。
ここの景色が1番ウワァってなった所。もう少し居たかったけど、怖いから即離脱。
この辺りから、右足の膝裏が痛くなってくる。
あれ?痛いぞ?位だけど、イヤーな感じ。
最後の長いハシゴを下る。三点保持でゆっくりと。
そして1時に「ヒュッテ大槍」に到着。
俺とA君の今日の目的地は、45分先にある槍ヶ岳山荘なのだけれど、とりあえずお昼はここで。燕岳で会った宴会チームとも再開
美味しいラーメン。ただ標高高いから沸点が低く、ちょっとぬるめ。まぁそこは仕方ないよね
ヒュッテ大槍のスタッフバック。ラスト一個ゲット。
ここも小屋締めが間近で、なんと生ビール900円が600円に。宴会チームも、「すーさん飲んじゃいなよ!みんなで飲もう」と。
足も痛いしここで泊まる事に。とりあえず生とビールのハーフ&ハーフをで2杯。
CanonA君は、テント張りたい。と槍ヶ岳山荘へ。LINE交換して別れる
ほろ酔い気分で槍ヶ岳をのぞむ。だいぶ近くなった。
宴会チームもずっと槍ヶ岳を見てた。前回は悪天候で撤退し、今回がリベンジだそう。
「槍ヶ岳は到着点じゃない。通過点だ」
と誰かが言ってましたが、ビールで酔っ払ってたので、なるほど〜と聞き流してました。ほんとは深イイお話なんだろうけど‥
一緒に飲んでいたら、宴会チームはなんと夜明け前に出発して日の出を頂上で迎えるそう。一緒にいいですか?と聞いたら快諾してくれました。
そして翌朝。4:00出発。膝裏の痛みは無い。
槍ヶ岳はあちらだそうです
暗い中だと、ちょっとしたハシゴでも緊張する
左の明かりが槍ヶ岳山荘。槍のピークにも明かりが。もう人が居る。遅く行くと、満員で登れないらしい。みんな無言で急ぐ。
朝何も食べずに、ハイペースで夜登るのは想像以上に大変。この辺りで頭の裏が痛くなってくる。ここでまさかの高山病?ウソだろ‥テンションが下がる。高山病にはなりたくない‥頭の中で、ヤマノススメの富士山のシーンを思い出す
役45分で槍ヶ岳山荘到着。ここで荷物をデポ(仮置き)して、早々に頂上アタック。
甘いものを食べたら少し頭痛が治る。
「頭がいたい」と言ったら、水をこまめに飲んで。と言われた。
頂上への道は少し渋滞。変な所で止まっても困るので、チームリーダーが「行くよ」とか「ここでちょっと待とう」とか指示をくれる。頼もしい
頂上に着いて、祠の前で記念撮影。おじさんが、出てきた!と教えてくれる。
日の出キター!と思ったらおじさまと被る。
このおじさま、この後も要所要所で被ってくる‥
振り返ると、朝日で出来た槍ヶ岳の影。「影槍」が見える
頂上で再びCanonA君と再開。
電波無くてLINEで連絡とれなかったけど、会えてよかった。
山荘まで降りて振り返る。すっかり明るくなった
小屋内部
A君に本格コーヒーを入れてもらう。
槍ヶ岳に乾杯
宴会チームにお礼して別れる。1人では絶対無理だったなぁ
登山を始めて、凄いところに行けば何か変わるかなぁとか思ってたけど、何か変わったのだろうか‥と少しポエマーになる。
「槍ヶ岳は通過点」の話、ちゃんと聞いとけば良かったなーと思うのでした。
頭痛はいつのまにか全く無くなり、足の痛みも無く。このまま南岳に向かいます。